「奏でたい言葉」
戻れない時間が
積み重ねていく愛しさ
六月の雨に殴られたまま
僕は何度この道を繰り返して行く
明日を示す方位は
東西南北のどこへ
導くのだろう?
どうしてもっと笑えないの?
こんな卑屈に全てを任せて良いの?
奏でたい言葉
は空想に消えて心を彷徨い続ける
請負の言葉を並べた辞書
それを捲る僕の姿
鍵盤の前で何を弾けば良いの?
分かっても気付けない気付いても言えない
歯がゆさの歯車が
醜い音をたてて周って行く
どうしてもっと走れない?
言葉での解決ばかり望んでる
ふと見上げた空から降る雨は
僕の涙より冷たかった
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